超短編

全3作品

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  • サユは心臓の高鳴りが止まらない。自分の胸が切り取られ、血が噴き出し、拍手を浴びるところを想像する。健太郎の袖に手を伸ばし、しばらく握りしめた。彼の神妙な横顔にアンダーグラグラウンドな一面を感じ、このまま連れ去ってくれたらとサユは思う。遠いところへ。おっぱいの切られることのない世界へ。

    完結

    全1話

    全2667文字

    0pt

    2019.04.28公開

    2019.04.28更新

  • お手洗いに二度だけ椅子を離れて、持参したゼリー飲料を六時間おきに吸って、眠らずに、ただ好きな人を見続けて、夜が二回来た。窓の外が明るくなって、そろそろ十二回目の栄養補給でもしようかと思った三度目の朝だった。知らない電子機器がピーと鳴って、死にいたる病であなたは死んだ。

    完結

    全1話

    全2006文字

    0pt

    2019.04.29公開

    2019.04.29更新

  • ちょうど、屋上の手すりを超えて校庭を見下ろしているところだった。この両手を離せば重心が前に傾いて、私は落ちる。頭から落ちて、めでたく人生からおさらばできる。そんな自殺を図ろうとした矢先、彼女は言った。「どうせなら、その体を私に使わせて――」

    完結

    全1話

    全2087文字

    0pt

    2019.04.27公開

    2019.04.27更新

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