木陰の妖精ウズラ

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シリーズなし

  • 詩・童話
  • 短編
  • 童話
  • 妖精

完結

全1話

全2517文字

1pt

2020.02.24公開

2020.02.24更新

今年もこの季節がやって来た。 鳥たちの声を聞きながら、ウズラは思った。 もうずっと花を咲かせない木。それでも春には新しい葉をつけ、秋には色づいて樹下に極彩色の絨毯を敷きつめる古い木。 その根元のちいさなくぼみに鳥がさえずるのを聞いて、ウズラは微笑む。 冬を知らせる風が通り過ぎる。乾いた音をたてて枝が揺れる。 金色の穂波はもうない。その向こうの村のほうをウズラは見やった。

この作品の評価

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深いお話でした。 私たちは生きる限り「命」に線引きをせざるを得ない宿命の中にいるわけですが、そうした真実に、決して正しい答えが出ることのない真実への疑問を投げかけて、同時に、どちらの言い分も否定せずに物語を見つめる者の慈愛を垣間見たように思います。 四季の移ろう描写が綺麗です。 素敵なお話でした。

2020.02.25 11:32

皐月原 圭

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作家情報

泉絵師遙夏

2フォロワー

今後の活動について。 突如サイトの閉鎖を知らされて驚いています。 今後のことですが、現在連載中の作品は、こちらでも完結させます。 その他の作品についてもアルファポリスhttps://www.alphapolis.co.jp/author/detail/623501039 に掲載しています。 以後、そちらの方でご感想、評価等頂けましたら幸いです。 今後ともよろしくお願いいたします。 泉絵師遙夏 拝

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