第3話  小さな兆候

令和元年5月4日、俺は東京駅にいた。 新天皇の一般参賀に行ってみようと思ったからだ。 だが、東京駅から皇居まで既に人の列が出来ていた。 一瞬|止《や》めようかとも思ったが、ここまで来たのだし一生のうちでこんな機会はもうないかもしれないと思い列に並んだ。 2時間後、俺は一生懸命日の丸の小旗を振っていた。 天皇陛下万歳、万歳と何度も歓声を上げた。 天皇皇后両陛下のご尊顔は威厳に満ち、輝くばかりであった。 ( やはり日本はいいなあ。もう3千年か。あっという間だったなあ・・・) ( んっ? 俺、今何を思ったんだ?? ) ( 駄目だ。熱中症かもしれない。早く帰ろう・・・ ) 俺は、一般参賀を終えると、途中のコンビニでスポーツドリンクを買い、真っ直ぐアパートに帰った。

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