プロローグ

俺は、山科拓馬28才 両親は、俺が5才の時事故で亡くなった。 地元の児童養護施設で18才まで育った。 高校卒業と同時に退所、就職して10年になる。 仕事は、地元にある医薬品の卸販売会社で外廻りの営業だ。 年収は未だに300万円に届かない程度だ。 1DK月10万円の家賃で光熱水費、食費、交通費、スーツや靴などの必要経費のほか会社関係の交際費を支払ったら殆ど残らない。 だが、何の身寄りもない俺だ。職に就いているだけでも良しとしている。 彼女は高校3年から20才頃までいたが、手ひどく振られ、それから8年誰とも付き合っていない。 特に仲の良い友達もいない。 去年まで中学や高校の同窓会に出席していた。 初めの頃は、地元に残った同級生の殆どが出席していたが、女子は結婚や転居で段々と来なくなり、男も会社で出世したり羽振りのいい奴だけになってきていた。 俺のような奴は何となく肩身が狭く、馬鹿にされているような気がして今年から行かないことにした。 しかし、ある日俺は自分の正体を知らされることになる。 その日から俺は徐々に変化し、生活も人生も自分が戸惑うほど変わっていく。

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