うどぽん、子供とのふれあい

 子供と遊びすぎて約束の16時をやや過ぎてしまった。  オセロを戦い終えると、今度はしりとりを要求して23番目にワインと言って、負けて終わりに思えた。  真希くんは上機嫌にトランプを出すとババ抜きの対戦をせがみ始めた。  何度も断ろうとしたのに、みつ子ちゃんが「やるの! やるの!」と連呼して止めないので従ってしまったのだった。  遅れた分、頑張って目立っていかないと。  児童公園に着いたものの、誰もいないので途方に暮れながら必死で探す。  茂みが無性に気になって、そこへフラフラ進んだ。  かくれんぼで遊んでいたらしく、木の陰に隠れていたうどぽんと目が合った。まさかと驚いて、二人同時にあ!と強く叫んでしまったので、簡単に見つかり、子供たちから飛ぶブーイング。  アシスタントの井上くんがラジカセを渡した。  押して、押してと小声で言うので再生ボタンを押すとが流れ出す。  うどぽんが日本舞踊を踊る。扇子を持って優雅に舞う姿は様になっているが、ゆるキャラの格好だから非常にシュールな光景だ。  三分ほど経って、手持ちぶさたな私はうどぽんの横に行き、パラパラを踊って子供たちがゲラゲラ爆笑する。  ダンスが終わり、井上くんがその間に輪投げの準備を終わらせていた。  どうやらうどぽんと対戦するらしい。  私と子供たちは一回ずつ投げ、うどぽんは全部投げるようだ。  先に投げる順番を決めるジャンケンをする。ジャンケン運に見放されがちな私はやはり負けてしまいうどぽんに決まった。  うどぽんが投げた輪は右下の4の的棒に入った。  私が投げた輪は地面に落ちた。  二度目のうどぽんの輪は左上の1の的棒へ。  緑のトレーナーの男の子が投げた輪は真ん中の6の的棒にハマった。  逆転に成功して、子供たちのテンションが上がる。  三度目のうどぽんのトライはダメだった。  赤いスカートの女の子の輪も外れた。  六回目まで両者得点は入らず、うどぽんが中央上の7の的棒を得るのに成功した。まんまと逆転を許してしまった。  そのまま最後まで得点は入らず、うどぽんの勝ちに決まった。心底嬉しそうにバンザイをするうどぽん。  賞品の駄菓子の詰め合わせ三袋を井上くんからもらい、さらにバンザイをするうどぽん。  一人では食べきれないということでみんなで分けることに。  麩菓子9本、コーラガム24個、小さなポテトスナック6袋、おかき3袋をなんとか配る。 「うどぽんはうどしか食べないんだ、本当だよ」  自分の分の駄菓子まで子供たちに分けるうどぽんに子供が疑問をぶつけると、かわりに井上さんがふざけて答えた。 「なにそれこわい」  野球帽の少年が茶化すように言った。  小さい女の子のお父さんがたまらず笑う。  あっという間にうどぽんタイムは過ぎた。

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