ひとり。街中で歩いていると、ふと取り残されているような感覚を貴方は感じた事があるだろうか? 指先が冷たくなり、足元がふわふわとし、顔もふんわり宙に浮く。 思考なんてものは街の随分上の方へ飛んで行ってしまっていて、そこからぼんやりと自分や流れる民衆を見下ろしているのだ。 これらはまだ未発達の少年少女に起きやすく、それは精神が身体という器に定着しておらずブレやすいということ。 テレビを想像してみてほしい。我々はひとりにつき一台テレビを所有している、そして画面に映るのは自分に見えている視界として考えてくれ。 人間が見ているチャンネルはカラーチャンネルで、美しい世界だ。しかしこれが動物などが見るチャンネルは白黒だったりする。だからシマウマは白黒で、草むらに化ける為に縦じま模様なのだ。ライオンなどの肉食動物から少しでも身を隠せるように。こうして生き物によって見えている世界は違っている。 こんな話は聞いたことないだろうか?犬や猫が何もない壁に向かって鳴くのは、そこに何か人間には見えないものが存在するからだと。まさにあの話は本当で、動物たちのチャンネルにしか映らないものがある。 また、赤ちゃんが壁や天井の一点を見つめたり、何かを目で追いかけたり、何もないのに笑っていたりすることがあるがそれも何か見えているという話だ。 冒頭の話に戻るがまだ精神が未発達の人間、つまり少年少女や子供、赤ん坊などはそのチャンネルが乱れやすく本来人間が見る筈のチャンネルとは別のチャンネルに周波数が合ってしまうのだ。 その為彼女たちは普通の人間には見えないものにまで周波数が合ってしまい、見てはいけないものを目にする。 それを、とある少女たちは夢だと言う。

ブックマーク

この作品の評価

0pt

Loading...