私の時代

「あれ、これって……?」 私はあることに気づいた。 「自分を超フィーチャーできるんじゃね!!?」 そうだ。無限にフォロワーを付けブックマークを増やせる私は、いわばこのプラットフォームの神。 今まではニッチなジャンルのランクに一喜一憂していたが、もうそうではない!一撃で有名作家さんを軽く超えられるじゃないか! 「適当な小説を書いて……投稿っと」 サラサラ~っと適当に書いたものを公開した。 「そして、ふふふ。全員から強制フォロー&強制ブックマーク!!!」 「注目の新人作家コーナーを勝手に作って、私をピックアップ!!!」 うひょー、来た来た。 セルバンデスには今、謎の小説家「Aniki(生前のペンネーム)」ブームが吹き荒れておるよ!! お、感想も来た 「Anikiさんって、◯◯のサイトで書いてたAnikiさんですよね……」 あ、この感想のペンネーム、前のサイトでいつも感想くれてた子だ。 こっちも抑えてるとはさすがだな。 「ランキング1位おめでとうございます!ずっと応援していましたし、あなたの描く世界の美しさを、ずっと知っていました。」 あ。いや、でもいつもみたいに適当に書いたやつだし……それを美しいと言ってくれてたのはいつもあなたくらいだったし……。 「Anikiさんの良さがみんなにも分かったんだなって、自分のことのように嬉しくなりました」 ごめん、なんか罪悪感がヤバイ。 結局、自分でつけたフォローもブックマークも全て外してしまった。 フォロー:1 ブックマーク:1 うん、コッチのほうが嬉しいや。

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