水曜19:00の上板橋駅のホーム。 都心からの帰途にあるOL・サラリーマンでエスカレーター前にはちょっとした渋滞ができている。 その中に、可もなく不可もないコンサバな仕事着に身を包んだ小柄な女性。 彼女は徳山秀子、OL。 趣味は『二次創作同人小説』書き。 ※ 二次創作同人小説とは、マンガや小説などすでに存在する原作のキャラクターや世界を借用し、それを下敷きに書かれた小説のこと。 「お、新しい感想きてるな」 秀子はノロノロ進む渋滞の中で、スマホから自分の小説に寄せられた感想をチェックしていた。 「えーと、『いつも通り、沢村君と御幸君の掛け合いが最高でした!』と?ふふふ、そらそーですよ。ド鉄板の組み合わせにド鉄板の展開。今思い返すだけでも……ふふ、ふふふふ。」 人混みの中で少しニヤけている危ない人である。 「また書きたいシチュエーションが思い浮かんだんだよなー。帰ったら書きますか。」 そう呟きスマホをカバンにしまうと、徳山秀子は空から降ってきた隕石に貫かれて死んだ。

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