zzz53. ひとつひとつ

受け入れる悲しみや辛さが多様すぎたり続き過ぎると、心より先に身体が壊れることを学んだ私は、なるべく色々考えないよう気をつけることにした。 結果、冬眠してるみたいに脳が鈍くなり始めた。 一度に一つのことにしか心が動かない。動かさない。 頭も同じ。 テレビを見る。呆然と見る。 仕事をする。黙々とこなす。一つずつ。マルチタスクは絶対しない。 ご飯の支度をする。 これは私のご飯。 彼が食べられないご飯じゃない。彼と食べられないご飯じゃない。 あれやこれや、混ぜるの危険。 彼を思い出す。 全部投げ出して泣く。 とにかく泣く。 悲しいから泣く。 会えない、一緒にいない、どこにもいない。 嘆き泣き続ける。声を上げて泣く。 泣いて泣いて、泣きすぎて、また涙が止まったら、次にやることを探す。 生きるために生きる。 生きるために探す。

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この作品の評価

28pt

度々すみません。 読み進めているうちに他人事とは思えず…… 自分の事が後回しになってしまったり、食べられなくなってしまうこと、よく分かります。 私が倒れたらどうするんだと思いつつも、そこまで気も回らないし余裕もないですものね。 それでも、置かれた場所は辛くても、ご自身のこともなるべく大事にしてあげて下さい。 大丈夫、とも、頑張って、とも言えないのが心苦しいのですが…… せめて、ここで聞いています。とだけお伝えしたくて。

2019.03.16 18:47

津南 優希

3

自分の思いを吐き出すことは苦しい。でも吐き出さないと、不安と悲しみに押し潰されてしまう。それを経験したことがあるので、筆者さまの苦しみの一端が分かります。 物語のなかで「覚悟を決める」「心を決める」「意を決し」という言葉を良く用いますが、そこに至る過程は苦しみを伴います。架空の人間のことを書いているのに、書いている自分がその感情に押し潰されそうになるときも良くあります。でも、リアルにはかなわないんですよ。 夫氏の父親は、彼が中学のころから寝たきりでした。私たちの結婚式にも酸素を装着して出席し、その二年後他界しましたが、その二年の間、何度夫の実家へ駆けつけたか。そのたびに夫氏は「覚悟」をしていたそうです。それは時間を掛けて出来た覚悟だったと推察できますが、突如沸いた出来事、それも大事な人の生命に関わることならば、すぐに覚悟をできるわけがない。 でも、するしかない。義母さまがおっしゃられている「できることをする」の言葉に私は共感しました。

2019.02.27 21:05

谷崎文音

3

はじめまして。偶然目に留まり、筆者様の本当の言葉で綴られた、綺麗な日本語に惹かれて、3話まで拝見させていただきました。 私にも大病を患った父がいました。何を思い、何を幸いとするかは人それぞれですので、安易な応援などの言葉は控えさせていただきますが……筆者様とご家族に、これからも小さな幸いが多く訪れますように。 人は普通に過ごしていると、分かっているようで当たり前のことすら見えていないものです。時間は永遠ではないと気付いた瞬間から、本当に大切なものが見えるのだと思います。そう、あらためて考えさせられました。 堰を切って溢れたような言葉の海に、また浸かりに来ます。 執筆活動、ご無理なさらず頑張ってください。

2019.02.26 23:54

津南 優希

3

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